日本ではすでに高齢化が進んでいて、四人に一人が65歳というデータも出ています。
しかもこれからまだ高齢化は進行していくと考えられています。
こうした時代にあっては、働き方にも変化が生まれてきて当然でしょう。
昔は60歳で定年を迎えてその後はゆっくりと過ごすという人が多かったのですが、今では65歳を定年とする企業も増えてきています。
中には70歳までしっかりと働いてもらいたいという会社まで出てきているようです。
昔に比べると、高齢でも労働力として働いてもらいたいという社会的な要求が強くなっていると言えます。
実際昔とは違って、医療も充実してきています。
そのせいか、高齢でも元気な人は多いのです。
このエネルギーを無駄にするわけにはいきません。
労働者側からも65歳での定年を引き上げてほしいという意見が出始めています。
このような状況から、高齢者でも働くことのできる業界への注目度が上がるのは当然でしょう。
特に介護の世界では、年齢の高い人の力も活かしやすくなっています。
すでに介護業界の中でも高齢化が進んでいるのです。
具体的にデータを見てみてもそれが分かります。
訪問介護スタッフの平均年齢は、51歳という統計があります。
また、介護職員の平均年齢も42歳と決して低くはありません。
すでに60歳を超えて介護の世界で働いている人が10%前後いるのです。
50歳以上に広げてみると、35%前後とさらに多くなります。
実際に介護をされる側の人からしてみれば、50代というのはまだまだ若い世代に属すると見られるようです。